潰瘍性大腸炎に対しての注腸

2018.02.26

潰瘍性大腸炎に関する記事、今回のテーマは「注腸について」です。

潰瘍性大腸炎での注腸は2種類あります。メサラジン注腸とステロイド注腸です。効果・成分・容量の違いなどから、実際の使用感まで記載しておきます。

既に3度の入退院を繰り返している中で、気付いたことや治療に関することを記します。
個人的見解も多分に含みますので、ご承知置きいただいた上でご覧ください。



注腸の概要

潰瘍性大腸炎でまず処方されるのは経口投与の5-ASA製剤と呼ばれる錠剤タイプの薬です。食後に決められた錠剤を飲むだけですので、それほど負担にはならない場合が多いです。

今回取り上げる注腸は、肛門から直接薬液を大腸へ注入する治療です。手間がかかります。ただ悪い部分へ直接薬液を注入できるので、大きな効果を得られる場合もあります。

また経口投与と異なり、全身への副作用を最小限にとどめることができるのも特徴です。特にステロイドは全身作用も強いので、注腸で効果がある場合はメリットが大きいです。

注腸のやり方

初めての場合は特に戸惑うと思いますが、慣れてしまえば楽勝ですので安心してください。段取りを整え、気楽に構えるのが良いと思います。

1.薬液を温める

お風呂や洗面器のお湯で40度くらいに温めます。熱すぎるのはダメですがほんのり温かいくらいに。

2.延長ノズル・ストッパーを装着する

細長い目盛付きのノズルを本体に装着し、目盛5~6番あたりを目安にストッパーを付けます。短いと漏れますし、長いと不快感があります。自分に合うストッパーの位置を覚えておきます。

3.潤滑剤を先端に塗布する

ワセリンやオリーブオイル、医療用ジェルなど、ノズルの先端からストッパーまでしっかり目に潤滑剤を塗っておくと挿入がスムーズです。

4.タオルを敷き横になり注入

液漏れ対策で念のためバスタオルなどを敷き、左側を下にして横向きに寝転びます。できるだけリラックスして力を抜きます。

メサラジンの場合はしっかり振って開放して、白濁液が入るように30秒くらいで注入します。

ステロイドの場合は溶けた状態ですのでそのまま20秒くらいで注入します。

空気が入らないように先にノズル先端まで薬液をゆっくり満たしておくのも良いです。どちらの場合も本体を握りしめても恐らく薬液は残ると思いますが問題ありません。

5.ゴロゴロする

なるべく薬液が広範囲に行き渡るように、少しゴロゴロするのが良いと言われています。すぐ体を起こすと便意をもよおしやすいので、ゴロゴロしながら片付けると良いでしょう。

6.できるだけ長時間腸内に保持

病状や慣れによって難しい場合も多いですが、就寝前に注腸して朝まで保持できればベストです。最低でも1時間~2時間は留めておきたいです。

慣れれば温める時間を除き5分くらい、温めスタートからでも10分くらいでできます。


以下に注腸に対する個人的な考え方や、経験上の効き目、コツなどをを記載します。



注腸の個人的な考察

再三の繰り返しになりますが、ここでの考察はあくまでも私の経験や体感、個人的な考えのまとめであり、必ずしも読者様、他の患者様に当てはまるとは限りません。考え方の参考としてご覧いただければ幸いです。

注腸の効果

私はペンタサ注腸もステロイド注腸も経験して、ペンタサ注腸は入院前1週間程度やっていました。しかしペンタサ注腸はその甲斐なく入院しています。ステロイド注腸は入院後の治療で使用しています。

では注腸に全く効果が無かったのでしょうか?

医学的に効果が認められて薬剤となっている以上、効果が無いわけではないと、私は考えています。だとすれば、何が悪かったのかを考えるべきです。

最も強く思い当たるのは、使用時期です。いずれも軽い腹痛や排便回数の増加、下血などの、潰瘍性大腸炎の悪化症状が出てからの開始でした。

排便回数が多くなっていて注腸がストレスとなり、保持時間も短くなってしまう状況でした。

このタイミングが手遅れなのではないでしょうか。

効果を出すにはもっと早い段階で兆候に気づき、症状に出て来る前に抑え込む方が良いのです。(何でもそうですが早期発見早期治療です。)

とはいえ兆候の発見は意外に難しいです。毎日の体調の変化に気を遣わなければなりません。しかし下痢気味や腹部膨満などの微妙な違和感に気付くことができれば予防できるはずです。早い段階であれば注腸の保持もしやすくなります。

入院後の寛解導入において、絶食でリアルダ錠とステロイド注腸を併用し明らかに改善しました。最初の数日は3時間ほどの保持でしたが、徐々に翌朝まで保てるようになりました。恐らく投薬と注腸の両方の効果でしょう。ステロイドの経口投与なしで退院できました。

注腸の効果については今後も体調を見ながらどう利用すべきかを考察していきたいと思います。



注腸のコツ

上でも記載しましたが、症状が悪い時は特に保持することが難しいと思います。なのでストレスにならない程度に我慢し、ダメな場合は排出しても致し方ありません。気楽な気持ちで続けることが大事だと思います。

当たり前のことしか書けませんが、少しでも下記のコツがお役にたてれば幸いです。

1.早期開始

上述の通りで、やるなら早めの対処が一番です。症状が軽く保持しやすいうちに取組みましょう。

2.排便・入浴後・就寝前

リラックスして保持できるのがベストです。先に排便を済ませて入浴してからやりましょう。心配なら介護用の紙おむつを着用しましょう。なりふり構わず、健康第一で良いのです。

3.熱中できることを用意

読書やテレビ・スマホなど、気を逸らすことも注腸の保持には一役買ってくれます。予め用意しておくとそのまま就寝もできます。


これも個人的な考え方ですが、治療がストレスになることは望ましくないと思っています。潰瘍性大腸炎と闘う上では早く慣れてしまい、いつでも利用できるようになると心強いですね。

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2018.02.26 20:30
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