入院生活8〜14日目
潰瘍性大腸炎で入院した際の、8〜14日目の記録です。主治医からこれまでに行った検査の結果や今後の治療方針・見通しを説明していただきました。
入院8〜9日目
排便7・8回・粘血便・37.0度
- 早朝
病院の生活リズムにも慣れ、体調にもリズムが出てきます。やはりまだ夜は落ち着きませんが、朝から夕方にかけては比較的落ち着きます。
- 8:00
ずっと継続中のメサラジンと整腸剤に追加で、今日から遂にステロイド40mgがスタートです。小さめの錠剤で1粒5mg、朝は5粒飲みます。
ステロイド≒副腎皮質ホルモンは、元々体内で生成されているもので、朝の分泌量が多く、昼夜は少ないものだそうです。
日内変動というらしいですが、体のリズムに合った量の服用が副作用の軽減にもつながるんだとか。
初めてで油断して飲むと苦みが舌に残ります。これ以来、急いで流し込むようになりました。他に胃への副作用止めや免疫力低下に対して、3種類ほど増え、朝は10粒以上飲んでいます。
特に風邪や感染症予防に気を付け、手洗いとうがいとマスク着用で清潔に、との指導です。潰瘍性大腸炎に効いていても他の要因により治療の変更や中止になるリスクがあるそうです。
- 12:00
昼はステロイド2粒です。整腸剤と一気飲みです。絶食中なので時計の時間だけを見て飲みます。
だいぶ体調は安定してきて空腹感を感じます。ただ点滴していると空腹でどうしようもない!という感じはしません。食べすにエネルギーだけ補給…不思議な感じです。
- 18:00
夜はステロイド1粒です。ステロイドについて調べていると、朝昼夜の飲む量に決まりはなく、患者の状態により調整するようです。原則としては朝多め、夜少なめにするのが一般的なようです。
副作用が出る場合も多いようで、不眠やむくみ、食欲増進など色々気になるところではあります。まだ飲み始めなので副作用や変化があった時に対応ということで、深く考えないようにします。
入院10〜12日目
排便5・6回・下痢・平熱
- 8:00
絶食と点滴、ステロイドの効いてかだいぶ体調は回復してきました。採血の数値も少し良くなりました。
主治医から「昼の五分粥から食事再開」と、遂に絶食解除の指示が出ました。待ってました!
- 12:00
待ちに待った食事の再開です。人生初入院からあっという間に10日目、ようやく初病院食です。
五分粥は想像がつきますが他のおかずなどは何が出るのか、全く想像もできませんでした。ある意味期待し過ぎていたかもです…正直落胆。
五分粥250g = 固形量がまだまだ少ない
アブラカレイの味噌煮 = ほぐしきった状態
野菜の煮付け = 刻みタマネギの出汁煮
フルーツポンチ・ヤクルト
<五分粥食参考写真>
全部が全部消化に良さそうな、というかそのまま飲み込んでも問題なさそうなくらいに刻まれたり細かくされた状態で出ます。
それを一応咀嚼し、飲み込みます。確かに10日間何も食べずに空っぽだった胃や腸にはこれくらいが良いし、味付けはシンプルで不味いわけではないです。
最初の食事、有難く完食させていただきました。
- 18:00
昼の食事で人生初の病院食五分粥を体験し、夜の食事に対して過度な期待はありませんが、五分粥でも空腹は紛れるので楽しみはあります。
五分粥250g
肉団子の中華煮 = 団子はなくそぼろ状態
野菜のコンソメ煮 = 刻みタマネギのコンソメ煮
プリン = 市販のカッププリン
<五分粥食参考写真>
肉も出ます。ほぐされていますが味はまずまず。野菜(タマネギ)の煮たのは定番のようです。味付けが微妙に違うのでしょうがよくわからず。デザートで市販品のプリンがついてきました。
食事後はトイレの不安はありますが、昼から特に変わりなく過ごしています。また一安心。おやすみなさい。
- 翌朝8:00
昼の食事から出始めたので朝の食事をここで紹介しておきます。五分粥食はほぼ固定です。
五分粥250g・味噌汁・卵料理・味袋・牛乳
<五分粥食参考写真>
朝は必ず味噌汁が付いてくるのが嬉しいです。卵料理はオムレツや玉子豆腐が出てきます。味袋は海苔佃煮や練梅、鯛味噌など小袋のごはんのお供的存在です。粥にも合います。
食事でリズムもついて体調も安定してきて、3日毎くらいに食事も上げてもらえるそうです。12日目まで順調で次は七分粥に上がります。
入院13〜14日目
排便2・3回・下痢・平熱
- 8:00
五分粥を3日食べ、特に体調にも異常はなく、この頃には排便回数もかなり落ち着きました。夜は熟睡ではありませんが排便や腹痛の為に目覚めるということがほとんど無くなりました。
食べているものが五分粥食なせいもあるのか、サラサラですが痛みや違和感は無くなりました。
13日目でようやく七分粥に辿り着きました。固形のおかずも出始め食べる喜びを感じます。朝はおかずが2品になり食べごたえアップです。
七分粥200g = 固形量がだいぶ増加
味噌汁 = 白菜やタマネギの具が増加
オムレツ・笹かまぼこ・練梅小袋 ・ 牛乳
<七分粥食参考写真>
- 12:00
七分粥になって初めての昼の食事です。やはりおかずにかなり変化があり、少し嬉しいです。
七分粥200g
鶏肉の中華煮 = インゲン・タマネギとの煮物
カニしゅうまい・ほうれん草の和え物
ヨーグルト = 昼はほぼ毎回ヨーグルト
<七分粥食参考写真>
- 18:00
夜の七分粥食も参考で載せておきます。
七分粥200g
鮭の山椒焼き・野菜の中華煮・白菜サラダ
コンクジュース = 夜はほぼ毎回これ
<七分粥食参考写真>
魚は全く骨が無いので非常に食べやすいです。時間が経っているせいか少しパサパサします。
野菜はインゲン・タマネギ・にんじん・白菜・きゅうり・パプリカ・イモ等が煮物やサラダで、味付けを変えながら順番に出てくる感じです。
コンクジュースはオレンジベースのジュースで夜の食事には定番で出てきます。コンクとは濃縮されたという意味らしく、要は濃縮還元の果実ジュースということのようです。
病院食
病院食のスタートで第一歩は「流動食」です。流動食は重湯と具なし味噌汁のみで始まり、「三分粥」「五分粥」はほぐされたおかずが、「七分粥」は形のあるおかずが出始めます。
「全粥」「軟飯」「米飯(通常の白米)」は、おかずも通常通りです。通常通りと言っても、消化器科に入院している多くの場合は何らか制限があり、一般食と違う場合も多いです。
潰瘍性大腸炎の場合も低残渣食やIBD食と言われる、繊維質などが少ない献立に微妙に変更されます。