入院生活スタート
潰瘍性大腸炎で入院した際の、初日と2日目の記録です。どのような状態でどのような検査や対処をしたかをまとめています。
入院1日目
排便20回以上・血便・38度以上
- 17:00頃
夕方病院に着き、時間外の外来でまずは受付。問診で呼ばれ、とにかく潰瘍性大腸炎らしく、発熱・吐気・だるさで限界と必死で伝えました。胸部腹部レントゲン、CT・造影CTを待ちます。
状態は最悪で待合のソファで転がりつつ嘔吐、といっても食べていないので胃液と生唾のみ。腹痛が来れば這うようにトイレにこもります。1・2時間かけ順番に検査をしたように思います。
動くのも辛いですが他に道が無いので、朦朧としながらも指示に従いこなしていく感じでした。
- 19:00頃
ようやく処置室で転がり水分補給と吐気止めの点滴を入れてもらいました。既に2時間以上?苦しみながらも吐気は薬で和らいできました。
しかしまだ寝ているのも辛い、気絶してた方がよっぽど楽だとか考えながら1時間程が経過しました。
- 20:30頃
妻が入院の手続きやら話を進めてくれており、部屋の準備が整い病室へ移動になりました。妻は子どもと付き添ってくれて、落ち着くと時刻は既に21:00を過ぎていたように思います。
こうして人生初の入院生活がスタートしました。健康なときは入院なんて耐えられないと思っていましたが、ホントに不調の時に入院が決まるとホッとするものです。
- 深夜
吐気は点滴で落ち着きましたが全体に不調。腹痛もほぼ1時間置きに必ずやってくる状況で、当然十分睡眠をとることはできませんでした。
入院したことへのショックと、入院したことへの安堵感が交錯する複雑な気分で過ごしました。とにかく人生で最も眠れない一夜となりました。
入院2日目
排便20回以上・血便・37.5度
- 5:00
病院の朝は早いです。看護師さんも患者も、11月の朝はまだ暗いうちから少しずつ動き出し、体調のヒアリング、体温や血圧測定、採血などが、手際良くこなされていきます。自分もその一人。
最初の採血は8本くらい取ったように思います。注射は1回ですので本数は関係ないのですが、後から知るのですが、通常2・3本のようで、そう考えると8本は相当多い数です。
この時は症状が本当にきつく、言われたことを言われた通りに従うのが精一杯でした。
- 8:00
通常の患者さんには朝食が出てくる時間です。私はもちろん絶食なので時を過ごすのみです。他の方も検査や病状で絶食・絶飲食の方が結構多いのは消化器科ならではでしょう。
外来時間前で主治医の巡回時間でもあります。どのタイミングで初顔合せしたか忘れましたが、30代くらいの、落ち着いた優しそうな主治医で、最初から気さくに病気や治療の話ができました。
かかりつけもあり、病気の知識はある程度あり、その上で話を聞けたので理解しやすかったです。家族を含めた説明を後日してもらえるそうです。腹痛や発熱、全身倦怠はまだまだ続きます。
- 12:00
通常の患者さんには昼食が出てくる時間です。午前を過ごし心身とも少しだけ落ち着いてきて、看護師さんから入院や検査、治療について、色々と説明を受けました。入院中は患者毎に担当看護師が付くそうです。私は中堅の闊達な
テキパキした感じの明るい看護師さんでした。初日に基本の検査は済んでいて、残すところは採便と便の状態確認、大腸カメラとのことです。
その日のうちに採便したように記憶しています。幅広のアイスバーみたいな木の棒に便を乗せ、専用の小さなカップに投入するミッションです。下痢の為サラサラでうまく乗せるのが困難です。1回失敗して2回チャレンジしたかもしれません。自己完結で容器に入れ看護師さんに渡しました。
- 18:00
通常の患者さんには夕食が出てくる時間です。入院していると時間の感覚がおかしくなります。状態が悪いせいか、悶えているうちに一日が過ぎ去っていく感覚です。
早いけど苦しく長い。眠ったと思うと覚め、腹痛で悶えたかと思うと、また次の瞬間には疲れてうとうとしていたり…。
今は点滴で症状を緩和しながら大腸を休め、治療を進めていく準備という状況のようです。
症状→対応 まとめ
脱水・栄養不足→点滴
(1日中継続)
全身症状→抗生剤点滴
(3回/日継続)
腹痛→痛み止め
吐気→吐気止め
(都度点滴)
経口の投薬は薬剤師の検薬、検査結果などを確認後に再開予定
入院に際して
潰瘍性大腸炎の場合、計画的な入院ではなく症状が悪化し、急きょ入院となることも多いと思います。
かかりつけに入院施設がないと、私のように市民病院や総合病院に着くでしょう。その際に紹介状は念のため早めに用意しておいた方が良いです。
そうなった時に備えやはり紹介状は重要です。患者が痛い痒いを訴えるより、別の医師から客観的にこの病気の続きを診てあげて下さいと引き継ぐものが有ると無いでは印象も違います。