治療日記 - 入院前
潰瘍性大腸炎で入院することになるまでの症状や経緯をまとめています。
10月初め 始まり
私の場合生まれつき便は軟らかめで元気な時も下痢気味だったりする中で、ほんの少し痛み、違和感のある下痢が出たのを覚えています。
1日の排便回数は2回ほど、排便時以外は全く異常無く、ほとんど気に掛けませんでした。
<ストレス要因>
仕事の営業数字/子どもの夜泣き
10月上旬 異常察知
連休には家族で遊びに行き、みんなで豚丼や唐揚げ、ノンアル炭酸など普通に飲食していました。
少し遠方だったので、帰りの高速前に念のためコンビニで排便しました。よく考えると健康時はわざわざコンビニで用を足すことはないので、この時には既に病気が始まっていたのでしょう。自分も、妻も、異変を察知したタイミングです。
<振ストレス要因>
体調異常/家族の心配
10月中旬 様子見の日々
連休が明けて、体調の変化に気づきながらも、どこかで目を背けていたのでしょう。そのまま病院へは行かず仕事をいつも通り続けました。
ヨーグルト、ヤクルト、市販のビオフェルミン、多少お腹に気を遣う程度で様子見しました。仕事に影響が出るような自覚症状はまだ無く、健康時の70%程の体調で2週間が経ちました。
この頃、重役も参加する社内ゴルフコンペで、幹事をしており、1カ月半後に迫っていました。不慣れで不安とプレッシャーがありました。
<ストレス要因>
体調異常の継続/ゴルフコンペ幹事
10月下旬 病院へ
症状が続き、遂には便に血が混じるようになり、妻にも心配され、消化器クリニックに行きました。威圧感のある先生でしたがこの手の病気に詳しいようで、問診と直腸診で潰瘍性大腸炎の可能性を疑われました。
初めての病名に戸惑いましたが穏やかな雰囲気で動揺はあまり無かったです。後でネットで調べて「マズイな」とは思いましたが、とにかく慌てず騒がず治療するしか無いです。
すぐに詳しく診断するため、大腸カメラを予約し、整腸剤で様子見することになりました。
余談ですが同日ついでに近くの皮膚科に行き、白癬菌の診断を受けました。痒みで睡眠が妨害されていた部分もあり、塗り薬で対処することになりました。変なダブルパンチを喰らってしまった気分です。
<ストレス要因>
潰瘍性大腸炎疑惑/白癬菌(水虫)発覚
10月終わり 大腸カメラ検査
人生初めての大腸カメラの日がやってきました。大腸カメラの辛さは色々な方が書かれており、ある程度覚悟はしていましたが、やはり辛い。
私にとっては2Lの下剤が地獄のようでした。最初は「意外と大丈夫か?」と飲み始めるも、次の瞬間には「やっぱダメ」に。そう思ったが最後、飲むのが辛くて辛くて…。
冷やしたり、飴玉でごまかしたり、どうにかして1.2Lくらいは飲み、その後0.2Lくらいは吐き気と闘い無理をして、便はもうサラサラ無色で検査OK状態。
「もう良いでしょ?」と病院に電話すると、一応持ってきて最後まで飲みきれと鬼命令。チビチビ飲んでると最後は優しいおばちゃん看護師さんが1.5Lで「先生にはうまく言っとくね〜」と解放宣言。ようやく本チャンの大腸カメラ検査となります。
検査室へ入りベッドの上で横向きになります。腸の動きを止める筋肉注射、肛門に麻酔ゼリー。これが筋肉注射か。人生初めてですが、噂に聞くほど痛くはない。肛門に麻酔薬を塗られるのも痛気持ち悪いが、まだ検査はこれから。
そして遂にカメラが腸の中へ入っていきます。入ってしまうと押される感じはして気持ち悪い、けど激痛はないし我慢してひたすら耐える。S字結腸やカーブの難所を越えて一番奥に辿り着いてからが観察スタートのようです。
カメラを抜きながら腸の状態を確認していき、生検のサンプルを5カ所くらい取られながら、最後はスルスルッとカメラを抜いて終了!下剤半日・検査30分・待ち30分ほどでした。
会計をして落ち着けば帰ってよしとのことで、しばらくお腹に溜まったガスと闘いながら、10分後くらいには家に帰っていたと思います。
大事な診断については検査結果が出るまでに1週間程度かかるということです。ただカメラで見ると潰瘍性大腸炎だろうということで、早速メサラジンが処方されました。
薬が処方されてなんとなく安心はしましたが、潰瘍性大腸炎がより現実に見えてきてやはり不安もありました。
先生からは食事については強い刺激物だけは避ければ普通の食事で良く、あとは健康で規則的な生活を送るようにと、ごく普通のことをアドバイスされ結果を待つことになりました。
<ストレス要因>
潰瘍性大腸炎がほぼ確定/自分・家族の将来/仕事の継続/日常生活(食事・睡眠)
11月上旬 ほぼ断定・様子見
先生から言われた以上に低刺激の食事をとり、薬もきちんと飲んで過ごしましたが、じわじわと調子が落ちていくのが自分でもわかりました。
時々腹痛で目が覚めてしまい睡眠不足気味に。気にしすぎて逆に悪化させたかもしれません。生憎のタイミングで普段はない中国地方への出張も重なり、どうにか仕事をこなしました。そうしているうちに検査結果が出たので病院へ。
結果としては現状は潰瘍性大腸炎の軽症域。難病申請の決め手に欠く…という判断でした。いやいや、先生、「正直結構ヤバいんです。」と言えれば良かったのですが、初めての病気で正直よくわからないままに飲み込んでいました。
メサラジンをアサコールに変更、追加で注腸も処方してもらいました。注腸30回分てんこ盛り。いやいや、先生、正直こんなにいりません。と言えれば良かったのですが…。
<ストレス要因>
難病申請がよくわからない/会社への説明/てんこ盛りになった注腸
11月中旬 急降下・入院
だましだましなんとか普段通り生活しましたが、遂に発熱・吐気と全身症状に及んできました。夜中に腹痛で目覚める頻度も増え眠れません。食べるのもエナジーゼリーやスポーツドリンクも飲むのが辛く、限界を感じるようになりました。
私のかかりつけのクリニックは入院施設がなく、先生も心配して電話をくれたり、念のため紹介状をポストに入れてくれたりと、本当に良心的、親身になって対応してくださりました。注腸の処方以外は。
結局その紹介状を持ち、妻とともに市民病院へ。這うように到着し、そのまま入院となりました。