入院治療
難病・潰瘍性大腸炎が原因で入院した時の入院生活や治療体験をまとめています。
入院
・発症初年11月中旬
通院治療で改善せず市民病院に入院しました。治療の詳細は別ページをご覧いただくとして行った治療の大きな流れをまとめていきます。
私の場合は近くのクリニックからの紹介で市民病院に入院しました。いきなり大きな病院へ行くと待ち時間も長いので、できるかぎり紹介を受けるべきだと思います。
クリニックで検査をしていましたが、まだ「潰瘍性大腸炎」と診断が確定していませんでした。市民病院で再び大腸カメラ・生検をして確定しました。幸か不幸か「難病申請」ができるようになりました。
検査・点滴
発症初年11月中旬(入院すぐ)
消化器系の検査を受けて他に異常がないことを確認したり、採血や便検査で治療を決定します。(といっても大体決まった流れがあるのですが)
・胸部・腹部レントゲン
・CT・造影CTスキャン
・大腸カメラ
・採血・採便
便の検査に1週間くらいかかり、その間は絶食で消化器をゆっくり休ませることになりました。私はスポーツドリンク程までは許可されました。
常に点滴で最低限は補給される状態になります。症状は悪く腹痛と全身症状との戦いが続きます。
入院2週目・治療開始
・発症初年11月下旬
私の場合、初入院で仕事もそのままだった為、苦痛や不安が落ち着くのに1週間程使いました。繰り返す腹痛、時に39度近くまで発熱しました。
腹痛には痛み止め、私の場合は吐き気もあったので、吐き気止めも使用して抑え込む日々でした。しばらくして検査結果が揃いステロイドを開始しました。
ステロイドは経口40mgからスタートしました。ステロイドは減量が難しい薬です。副作用も心配です。採血の数値改善が鈍く絶食・点滴が続きました。
入院3週目・追加治療
・発症初年11月下旬
ステロイドの効果が思う程出ず、発熱やだるさが頻繁に出てくるような2週間を過ごしました。腹痛や血便もまだ続いていたように思います。
自分のことを整理をする時間にはなりました。心身状態・採血数値とも少しずつ落ち着いてきました。食事もなんとか三分粥から始まり七分粥まで回復し、ようやく左手を拘束していた点滴が外れました。
症状的に主治医からもう一手打つ判断が下され、顆粒球除去(GCAP)を試すことになりました。透析の要領で血液から顆粒球を除去する治療です。
入院4週目・治療継続
・発症初年12月上旬
ステロイドは徐々に減量していく必要があり、退院目安の20mgまで近づいていました。GCAPも2回実施し採血の数値も改善しました。
トイレの回数も1・2回、下痢ですが血便は無くなり、食事も全粥→軟飯→米飯と戻してもらえました。症状はほぼ消えて回復を実感できてきました。
退院
・発症初年12月中旬(入院後4週間)
ほぼ通常の食事(低残渣食)になり、体力も回復してきました。ステロイドも20mgとなったことで、外出許可が出ました。そしてすぐ次の日には退院の許可が出ました。
先生曰く、ステロイドで炎症を沈めてから減量していくお決まりのパターンで、GCAPは初発症で叩いておく為ということでした。今後は外来での治療が続いていきます。