潰瘍性大腸炎の概要
難病・全国で10万人以上とされる国民的難病の概要についてまとめています。
指定難病97
旧特定疾患、現在は難病指定と呼ばれます。97は通し番号のようなものです。
様々な要因で大腸に潰瘍やびらんが生じ、炎症を起こします。説明は「原因不明の少し厄介な大腸の持病、死にはしないけど」と、私の場合は軽い感じで話しています。
症状
腹痛・下痢・血便・吐気・発熱・体重減少他。
初期は生活に支障が出る程ではないです。しかし悪化してくると全身症状・だるさなど、日常生活に支障が出て入院してしまいます。
原因
不明。特定できれば改善できるのですが。
自己免疫・生活習慣・ストレス・遺伝などなど、原因は諸説あり、どれも一因ではありますが根本的には不明です。人によって病気の度合い異なることも多く特定はされていません。
診断
問診・採血・カメラ(内視鏡)によります。1日の排便回数、血便有無、発熱、血液検査、疑いがかかると大腸カメラ・生検で確定します。
生検は大腸の組織を摘み取ってくる検査です。大腸カメラと同時なので負担は一回で済みます。
潰瘍性大腸炎の診断については、他の病気や感染症の可能性を除外することで消去法的に確定するイメージです。
治療法
投薬
潰瘍性大腸炎の投薬治療は主に飲む・注腸する・点滴するがほとんどです。
5-ASA製薬と呼ばれるメサラジンの類が多い。炎症が強い時はステロイドを使用します。
血球成分除去
少し特殊な透析で白血球や顆粒球を除去する。薬だけで十分な効果が得られない時の治療法です。
免疫調整薬
ステロイドと併用やステロイド中止時に使用。イムランが一般的に多い。未承認薬もあります。
その他
レミケードなどの注射・漢方など多岐に渡る。本当に最悪の場合は外科手術(大腸摘出)も。
日常生活
発症→寛解→活動(再燃)→寛解→活動(再燃)という具合に繰り返す場合が多い。個人によってスパンやパターンは様々だが完治は困難です。
基本的に寛解期を持続させる生活を目指します。特殊な例を除き平均余命は一般と変わらないとされています。
その他
より詳細な情報は難病情報センター他にネット上にも多数存在します。知識を深められたい方は参照してください。